会合 (Conjunction)†
- 中心天体を回る2つの天体が中心天体から見て同じ方向に来る現象を会合といいます。
- 太陽から見て2つの惑星が同じ方向に来る現象、たとえば内惑星の内合、外惑星の衝は会合現象です。
- 太陽から見て2つの惑星が同じ方向に来る現象、たとえば内惑星の内合、外惑星の衝は会合現象です。
- 会合から次の会合までの平均間隔を会合周期 (Synodic Period) といいます。
- 会合周期Pは天体1の公転周期をP1、天体2の公転周期をP2とすると、1/P=|1/P1-1/P2|のように書けます。
- 個々の会合の間隔は会合周期ぴったりというわけではありません。
地球と惑星の会合周期†
- 地球と惑星の会合周期[日]は以下の通りです。
惑星 会合周期 会合回数の概略 水星 115.9日 13年に41回、46年に145回 金星 583.9日 8年に5回、243年に152回、462年に289回*1 火星 779.9日 47年に22回 木星 398.9日 12年に11回、83年に76回 土星 378.1日 30年に29回、59年に57回、442年に427回*2 天王星 369.7日 海王星 367.5日
惑星同士の会合周期†
- 惑星同士の会合周期[年]は以下の通りです。
- 火星までならせいぜい2年程度と、頻繁に起こることがわかります。
- 木星と土星の会合周期〜約20年は太陽系重心の位置に大きな影響を与えます。
地球から見た木星と土星の合†
- 木星以遠の外惑星は、太陽・地球のどちらから見ても、同じような位置に見えます。
- したがって、地球から見た木星と土星の合も、上記と同様に約20年の周期で見られます。
- 具体的なデータは、天象 長期版で「惑星の合」をご確認ください。天象図を表示するオプションを使えば、惑星の集合具合もご覧いただけます。
年月日 時刻 離角 1961/02/19 09:02 0°14′ 1981/01/01 06:24 1°03′ 1981/03/05 04:06 1°03′ 1981/07/24 13:16 1°06′ 2000/05/29 01:04 -1°09′ 2020/12/22 03:21 0°06′ 2040/10/31 20:48 1°08′ 2060/04/08 07:32 -1°07′ 2080/03/15 10:33 -0°06′
- 木星と土星の合は3つのグループに分けることができます。
- 木星・土星の公転周期はそれぞれ約12年・約30年ですから、
- 会合周期1回＝20年では、木星は 5/3周、土星は2/3周。⇒ 2/3周ずれた場所へ。
- 会合周期2回＝40年では、木星は10/3周、土星は4/3周。⇒ 1/3周ずれた場所へ。
- 会合周期3回＝60年では、木星は5周、土星は2周。 ⇒ ほぼ元の場所へ戻る。
- 3回の会合でも完全に元の位置に戻るわけではなく、8.1°ほどずれた場所に戻ります。このため、3グループの位置は徐々に入れ替わっていきます。
- 木星と土星の離角は、軌道面の交差する方向付近で会合すれば小さく、軌道面の離れた方向で会合すれば大きくなります。
- 木星・土星の公転周期はそれぞれ約12年・約30年ですから、
